はじめて、しましょ★ - 骸編 -
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事情がよく読み込めてないのかくりっと首を傾げるハヤト。可愛い。

沢田社長の視線がゆっくりと下へ、下へと下がっていき…


「ハヤト。今日の下着は…白のフリ――」

「なにセクハラ働いてんだ」


ゲシッとリボーンが沢田社長に蹴りを炸裂させる。雲雀は『下着』の単語が出た時点でハヤトの耳を塞いでいる。


「??なんですか雲雀さん。した…なんですか?」

「知らなくていいから。分からないでいいから。だから何も言わないで」

「???」


無垢な瞳で雲雀を見上げるハヤト。その目を見ると罪悪感に駆られるのは何故だろうか。


「…やれやれ。―――自分の記事見て浮かれるのもいいがな、同業者の情報も見ておけ」

「は、ははははははい!すいませんリボーンさん!!」


いきなり背筋をピシッと伸ばして謝罪するハヤト。ちなみに既に涙目。

ほらとリボーンが投げ渡す雑誌をハヤトは必死で受け止める。その雑誌には新人のアイドル・モデル・バンドなどが書かれていた。


「…あ。ほらハヤトもいるよ。期待の新人アイドルだって」

「あ…はい―――――あ」


ハヤトの目がある場所で止まって。雲雀の視線もそれに続く。


「ん?ハヤトこのグループが気になるの?」

「はい…少し」

「へぇお目が高いねハヤト。それに目を付けるとは」


頭に蹴られた足跡を残したまま沢田社長が復活する。ハヤトはちょっと驚いた。沢田社長はそれを気にせず、


「そこはねー、結構因縁深いかも知れないよ?ていうかこれから付くかも」

「なに。一体なんの話さ」

「えっと、このグループが所属している会社ね。このボンゴレプロダクションと同期でさ。結構色んな所が似てるんだよね」


曰く会社設立日を初めとしてその資金。資産。コネも似たような権力者で向こうの会社も実はボンゴレプロダクションのすぐ近くにあるとのことで客も半々だという。


「そしてこちらがアイドル出したら向こうも見計らったかのようにヴィジュアルバンドを出してきた…と。しかも男女ランキングの同一一位とか。…はぁやれやれ」


やれやれと言いつつも何故かどこか楽しそうな沢田社長。負ける気はないらしい。


「まぁ機会があれば会うこともあるだろうさ。もしかしたらなにかの企画で一緒になるかもしれないね」

「へぇー…でも一体どんな方なんでしょうね」


ハヤトはそのページを見ながら言葉を紡いだ。


「ヴィジュアルバンド『黒曜』のヴォーカルにしてリーダー。六道骸さんって」