はじめて、しましょ★ - 骸編 -
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その後。ハヤトへドラマの出演以来が回ってくることなる。

役柄は初ドラマにして初ヒロイン。そしてその相方…主人公を務めるのは、


ほんの数週間前に話題に上った六道骸であった。


「おやおや…お初にお目にかかりますハヤトくん。六道骸と申します。クフフ」

「は、はい初めまして骸さん!ハヤト…じゃなくて、わた、わたしは…ハヤトって言って、そのっ」


はわはわてんぱるハヤトを骸は微笑みながら見つめている。


「あの…?骸さん?」

「ああ失礼。いや、雑誌で拝見した時よりもずっと可愛らしい方で驚いていたんですよ」


その言葉にかっと顔を赤くさせるハヤト。そしてあうあうあう。見ていて飽きない。


「クフフ。少し落ち着きましょうハヤトくん。…あ、ハヤトくんって呼んでもかまいませんか?」

「あ、はい。…骸さん、これからよろしくお願いします」


ぺこりと頭を下げるハヤトに骸も習って軽く頭を下げる。なんだか見ていて微笑ましい光景であった。


「ええ。こちらこそよろしくお願いします。共に初めてのドラマ出演です。頑張りましょうね」

「は、はい!」


ハヤトが強く意気込むと同時にお昼の鐘が鳴り響いて。二人の視線が時計へと向く。


「お昼…ですね。何か食べましょうか。ハヤトくん。宜しければ共にどうですか?」

「あ、はい是非!って、あ…」


同意したはいいものの、ハヤトはあることに気付いた。


「?どうしましたかハヤトくん」


不思議そうな顔をして聞いてくる骸に、ハヤトは俯いて答える。実は…


「その、お弁当…忘れてしまって」


そう。ハヤトは毎日お昼は雲雀特製愛情弁当を食べていた。いつも出かける前に雲雀が持たせてくれるのだが今日は忘れてしまったのだった。


「あはは。ハヤトくんはそそっかしいんですね。あ、なら僕のお弁当を半分っこしませんか?」

「え?―――えぇ!?だ、駄目ですそんな!骸さんにご迷惑を掛けるわけには…!!」

「そんな迷惑じゃないですよ。親睦を深めたいと思ったのですが…駄目ですか?」


そう言われてしまうと反論が出来ないハヤト。半ば強引に骸に頷かされてしまった。