はじめて、しましょ★ - 自覚編 -
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ビアンキは一度ハヤトに会うと留めがつかなくなってしまったらしく、何かあるとちょくちょくとハヤトへと会いに来た。

ハヤトはハヤトでずっとビアンキに会いたかったらしく。ビアンキが来る日を毎日待ってて。

ハヤトが喜ぶのは嬉しいし、精神面としてもハヤトの手助けになってくれるのだからこちらとしても何も言うこともない。

…いや、ただ一つだけ。困った事があるのだが。

彼女が毎回「お土産」と称して持ってくる手作りのお菓子の数々。

………どう控えめに見てもそれをお菓子といって食すには抵抗があり、実際にそれにはかなりの毒物作用が確認された。

初めて頂いたときは思わずなにかの嫌がらせだろうかと疑ってしまったものだ。しかし彼女に悪気はどうやらないようで。

悪気がないならないでも困る。一体どう処理すればいいのか。

いや、一番対処に困っているのはハヤトだ。

彼女はビアンキの料理は美味いのだと何故か信じきっており、お土産を処理しようとしていた所にやってきて「食べさせて下さいー」と言ってくることもしばしばで。


これを食べさせるだなんてとんでもない。


こんなものをハヤトの口に入れたが最後。

何ていうか…恐らくショックのあまりにぐれるんじゃなかろうか。姉のことなんて大嫌いになるんじゃないのだろうか。

煙草とか吸うかも知れない。目付きとか悪くなるかも…ああもう何を言っているのか。けれどなにやらそんな未来視が。

とにかくそんなわけで。暫くの間ハヤトとビアンキのお菓子をどう距離を置こうかという悩みに打ち暮れる雲雀とリボーンであった。


けれどそれは…これから起きる小さな騒動の、幕開けでしかなかった。