はじめて、しましょ★ - 沢田編 -
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「あはははははははは!」
「は、はぁあああああぅ…無理です。駄目です。あんなの人が見てはいけません……」
満面の笑みで笑っている社長と対照的にげっそりとしているハヤト。一人では立てないのか社長に支えてもらっている。
「はは、は…あー笑った。まさかハヤトがあんなに怖いのが苦手だったとはね」
「あ、あぅ…だって…怖いじゃないですか。あ、あぅぅぅぅぅぅ」
大声で叫びまくったのが原因か喉が痛い。そして脳裏にはそれほどショックだったのか先程の映画のシーンが映し出されていて。あうあうと首を振って追い出す。
「あはは。でも、少しは元気になったんじゃない?少なくともため息はもう出ないでしょ」
「え…?」
言われて…そうして気付く。確かにもう、会社の中にいたときの欝な気分はどこかへといっていた。
「あ……」
「さて。大声出したからお腹も空いてきたでしょ。食事に行こうか」
「ま、待ってくださ…まだ、歩けな……」
「ん。大丈夫」
社長はそう言うと。
「―――――へ?」
ハヤトの肩とふくらはぎを掴んで―――…そしてひょいっと。持ち上げた。
お姫様抱っこの完成だった。
「はわ―――――!?しゃしゃしゃ、社長ー!?」
「ああ、喉を痛めるといけないからそれ以上叫ばないで」
そう言っている間にもどんどん進む。ずんずん進む。人にはばっちり見られてる。
「お、おおおおおおおおお、お降ろして下さいーっ」
「お店に着いたらね」
「はぅー!!!」
結局降ろしてもらえたのはお店に着いて中に入って。そして席に座らせてもらえてからだった。
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