ハヤトメロディ
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それから社内にハヤトの長期休暇とその訳が知れ渡って行った。

純粋に喜ぶもの、取り乱すものとみなの反応は様々だったがそれでもみんなの内心はひとつだった。


………あの子、子供の作り方…知ってたんだ…


骸は自分のことのように喜んでくれた。


「おめでとうございます。ハヤトくん」

「はい!骸さんありがとうございます!!」


ああ、この無垢な子が、こんなにも白い子が…その昔、僕が少し悪戯しただけで面白いくらいの反応を見せてくれたこの子が………子供を。


「はわー!?むむむ、骸さんんんん!?」


気が付けば骸は泣いていた。ぽろぽろと目から涙が零れている。


「おや…きっと嬉泣きというものですよ。…ところで、残念ですけど僕はこれから用があって…なので、僕はこれで」

「あ、はい。お疲れ様です、骸さん!」

「うう、う、ハヤトくんが…ハヤトくんが……!!」


骸は乙女走りで去った。


ちなみに一番の動揺が激しかったのは雲雀だ。

彼は一見は平静を保っているように見えたが…その内心は真逆であったことが行動を見てみると伺える。


たとえば、会議中に他の人の湯飲みに手を付けそうになったり。

たとえば、ツナに書類を届けるはずが廊下で雑巾を絞っていたり。

たとえば、事務室の鍵を取ってくるよう頼まれていたはずがバイクに乗ってどこかへと行ってしまったり…


…雲雀の動揺は計り知れなかった。


流石はボンゴレプロダクション名物「ハヤトのおかあさん」だった。