彼が警察官になるまで
6ページ/全6ページ


そしてそれから数日が経った。

獄寺は自分の家をぼんやりと見ていた。

ところどころぼろが出ている我が家。

子供たちは裸足で走り回っている。

ノートとペンはあっという間に使い切った。


「………」


家は早く修繕しなくては冬を迎えるには厳しいだろう。

子供たちには靴を買ってやりたい。それに遊具も。

ノートもペンももっと欲しい。もっと勉強させてやりたい。

薬も欲しい。

食料も欲しい。

菓子だって与えてやりたい。


「……………」


手元には一枚の名刺。

獄寺は意思を固め、出掛ける準備を始めた。


++++++++++

その後も世間を騒がす怪盗が現れたとか。なんとか。