彼の隣に立つ方法
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さようならリボーンさん。

どうか、オレの偽者と末永く。


銃声が鳴って、獄寺が弾け飛んだ。


そこでオレは目を覚ます。身を勢いよく寝具から跳ねらせて、室内を見て。先程のは夢だったのだということに気付く。

汗を拭う。息を整える。あの日から、オレは眠る度にこの夢を見ている。

窓の外はまだ暗く、けれどもう一度眠る気にはなれない。汗を流したくとも片足の身ではそれだでけも一苦労だ。


部屋は暗い。朝が遠い。汗が体温を奪って、寒い。

そこに、一筋の光が差し込むように。

部屋の扉が開かれた。誰かが…いや、この時間帯に来る奴なんて一人しかいない。そいつが入ってくる。


「リボーンさん…?起きていらっしゃいますか?」

「ああ」


獄寺だった。

先程、オレの夢の中で顔面から破裂させた、そして実際、以前オレの銃を使い顔面を撃ち抜いた獄寺だった。

…いや、厳密に言えば違うか。

あの時死んだのは―――毎日夢に出ているのは…


「…まだ、うなされてるんですか?」

「……………」


獄寺がオレを労わるように触れてくる。あたたかい手だ。


「リボーンさん、身体が冷えていますよ?…お湯を浴びますか?」

「そうだな…」


獄寺が拙い動きでオレを支え、オレを起こす。オレを浴槽まで連れていく。


「いつもすまないな」

「なにを言ってるんですかリボーンさん。オレがやりたくてやってるんです」

「だが、お前は病み上がりなのに…」

「いいんです。リハビリになるし、リボーンさんが苦しんでる中オレだけのうのうと休むことも出来ません」

「………」

「それに、」


そこで獄寺は一呼吸止めて、


「…それに?なんだ」

「それに…その、空いたリボーンさんとの時間も埋めたい、ですし」


少し頬を赤くして、獄寺はそう言った。


「これからは、ずっと一緒なんですからね?リボーンさん」

「ああ…そうだな」


オレは頷いて応えた。