彼の隣に立つ方法
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あの日から、数ヶ月が経った。

あの日、オレがボンゴレに帰ってから。獄寺が目覚めてから。


…そしてあいつが死んでから。


獄寺は病み上がり、その上いきなり怪我なんてしたものだからまた病棟に送り返された。戻ってきたのは数日後だった。

そんなに早く戻ってきて大丈夫なのか?とオレは尋ねた。獄寺の顔色はどちらかといえば悪く、まだ良好とはいえないようだったから。

そんな獄寺の回答は一つだった。


リボーンさんが心配で心配で、居ても立ってもいられなくて急いで戻ってきました!!


いつもならば、馬鹿だなと一言言うだけだっただろう。またお前はいらない心配をして空回りして、と。

けれど、今回ばかりは良い勘してると思った。しきりにオレの心配をしてくる獄寺には決して言えないが。



―――お前が戻ってくるのがあと少し遅かったら。

もしかしたらオレは自殺していたかも知れないなんて。



毎夜見る夢に、苛まれて。

目の前で無残に弾ける、あいつに耐え切れなくて。

死した方がきっと楽だと勝手に決め付けて。安易に逃げ出そうとしたなんて。

だけど、あいつはオレが死のうとしていたことなんて分かっていたのかも知れない。

オレの顔色は相当悪かったらしく、獄寺はオレを見てまずそこを心配して。

そしてオレを震える身体で抱きしめて、「お願いですから、もうオレを一人にしないで下さい」と言って泣いたから。


それから、獄寺はオレの補佐を申し出た。

片足のオレの、そして心が不安定なオレの補佐を。

出来る限り一緒にいましょうと。そう言ってくれた。


そうして―――今に至る。


あいつは言ってくれた通り、出来る限りオレの傍にいてくれてるが…

オレは今でも、あの夢に苛まれている。

あいつに、責められている。