彼の隣に立つ方法
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「リボーンさん…大丈夫ですか…?」


獄寺がそう聞いてくる。逆にこっちが心配になりそうなほど辛い表情で。

朝からこんな調子だ。もう昼食も終えたというのに。


「…ああ。問題ない」

「………そんなに覇気のない声で言われても逆効果なんですけど」


獄寺は軽くため息を吐くと、オレの目線と合わせるように屈んで。オレを抱きしめた。


「…オレの前でぐらい、強がらないで下さい。…まったく、あなたはいつだってそうして格好付けるんですから」

「…別に、格好付けてるつもりじゃないんだけどな」


常に周りに完璧を求められ続けてきた。それにただ応え続けていたら、こうなった。


「オレはあなたに完璧なんて求めてませんよ」

「そうなのか?」

「ええ」


獄寺は微笑んで、


「オレがあなたに望むのは、あなたが無理をしないこと。それだけですよ」


と言った。そして再度オレに問い掛けてくる。


「…それでリボーンさん、体調の方は大丈夫ですか……?」

「そうだな、白状すると寝不足でフラフラなんだ」

「でしたらお昼寝でもされたら如何です?…大丈夫ですよ。もしあなたが嫌な夢を見ているようでしたら、すぐに起こしますから」

「………そう、だな」


言うが早いか、オレの目蓋がまるで鉛にでもなったかのように重くなる。オレは思わず獄寺に寄りかかる。

獄寺はオレを近くのソファまで運んだ。昨日のように自分の膝にオレの頭を乗せて、あとはオレの方を見ていた。


オレは眠りにつく。


暗い夜ではなく、あたたかな昼下がりだったからか、それとも獄寺が傍にいてくれたからなのか―――

夢は、見なかった。


けれどその夜もやはりあの夢を見て。

オレはうなされた。