彼の隣に立つ方法
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オレの横で獄寺が電話で話をしている。

どうにも気が進まない話らしく、顔をしかめていかにも「その仕事、嫌です!」と言った声色で対応していた。

けれど電話の相手はツナなのか最終的には獄寺は「分かりました…」とそう言って電話を切った。そしてオレを見てくる。


「………リボーンさん。大変残念なお知らせです…」

「なんだ。どうした?」

「オレ…明日、任務に出ることになりました」


獄寺の傷は完治しつつある。そろそろ実践に戻ってもいいだろう、ということだろう。


「そうか。まぁ、頑張って来い」

「……その間、あなたの補佐が出来ません…」

「仕方ないだろう。お前の身体は一つしかないんだから」

「それに…多分、帰ってくるのは明後日の朝になると思います…」

「そうなのか」

「はい」

「でもそれだって仕方ない。精々死なない程度に頑張って来い」

「………」

「なんだ浮かない顔をして。久々の実践が不安でも、こういうのは最初の一歩さえ踏み出せればあとはなんとか…」

「そうじゃなくて、」


獄寺がオレの言葉を遮る。オレの目を見る。


「…リボーンさんが悪夢にうなされるのが分かっているのに、置いて行かざるを得ないこの現状に納得がいってないんです!」

「悪夢って…大袈裟な奴だな」


オレは呆れてため息を吐く。


「いくらお前が納得いくまいと、お前の立場ではどうすることも出来ん。諦めて行ってこい」

「うー…」


獄寺は悔しそうにオレを見た。


「なるべく早く帰ってきますからね!それまでリボーンさんもお辛いでしょうが耐えて下さいね!!」


一体オレがいつ辛いなんて言ったよ。ただ寝不足になるだけだっての。

そう思ったがなんか獄寺は一人で盛り上がってるみたいだったので放っといた。


その日の夜。久し振りの一人での夜。

オレは当然のようにあの日の夢を見る。