彼の隣に立つ方法
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「―――リボーンさん!!」


目を開ければ、そこには獄寺が。必死の形相でオレの肩を掴んでいた。


「リボーンさん、リボーンさん!しっかりして下さい、リボーンさん!!」

「………落ち着け、獄寺…」


獄寺の手の上に自分の手を置いて。声を掛けて。起きたことを知らせる。

…そういえば獄寺がオレの様子を見に来るのはいつだってオレが起きてからで、うなされてるところを見せるのは初めてだったか。

だから見せたくなかったんだけどな。


「……落ち着いたか?」

「あ…はい……」


落ち着かせて話を聞くと、どうやら獄寺はつい先程任務を終わらせてボンゴレに帰ってきたばかりらしい。

そしてオレが心配で足早にオレの様子を見にきてくれたんだとか。


「もう、驚きましたよ…部屋の中を覗いてみたらリボーンさんがうなされていて…いえ、話には聞いてましたけど、予想以上でした」

「100年の恋も覚めたか?」

「何を言ってるんですか」


獄寺に抱きしめられる。オレの掻いた汗が獄寺の服に吸い付くが獄寺は気にした様子を見せない。


「あなたがこんなにも苦しんでいたのに…オレは今まで何を…」

「今は添い寝をしてくれてるじゃないか」

「それをするにしても、遅すぎました。ああ、リボーンさん……」


獄寺のオレを抱きしめる力が強くなる。獄寺のあたたかな体温がオレを包む。


「………獄寺」


気付けば、口が開いて勝手に言葉を作っていた。


「…はい?なんですか?リボーンさん」

「オレの話を、聞いてくれるか?」


一度飛び出た声は、収まらない。戻らない。止まらない。


「お前にとっては多分、酷く気分を害する話だとは思うが」


オレの声はまるで、懺悔をするように情けなく。


「この話を聞いてくれるような相手は、お前しか思いつかないんだ」


伺うように獄寺を見れば、獄寺は微笑んだ顔で頷いた。


「…オレが、リボーンさんのお話を断るとお思いですか?リボーンさんがしてくれるお話を聞かないとお思いなんですか?」


話して下さい、と獄寺は促してくれる。

オレはそれにすまない、とまず返して―――


話を、始めた。