彼の隣に立つ方法
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獄寺がオレの肩を抱いて、オレの身を自分の方へと寄せる。


「…オレがあなたを嫌うなんて、そんなことあるわけないじゃないですか」


囁かれた言葉は、耳元でなければ聞こえないほど小さなものだった。


「……すまない」

「いいえ。―――でも、本物と偽者の区別なんて簡単ですよリボーンさん」

「なに?」

「どれだけ完璧に作られていようと、一人は本物。もう一人は偽者です」

「そうだな」

「でしたら、」


獄寺は笑って、


「オレに聞いて見ればいいじゃないですか。『お前は本物の獄寺隼人なのか?』って」


なんて言って。


「あなたは読心術が使える。あなたには誰にも嘘が付けない。オレの心を読んで下さい、そうしたら分かります。オレが本物だって」

「……………ああ、そう、だな…」


オレがそう答えると、獄寺は安心したように微笑んだ。


「じゃあ、すいませんけどオレはもう行きますね。…実は、まだ10代目への報告が済んでないんですよ」

「なんだ、そうだったのか」

「ええ。リボーンさんが心配で心配で」

「それでオレはうなされてんだから世話ねーな。…早く行ってこい」

「ええ。―――待ってて下さいね。すぐに戻ってきますから」