寒空の下で
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「あ、二人ともお帰りー」
こたつの中で一人暖を取っていたツナは戻ってきた二人に声を掛ける。しかし何故か返答はなく。
「…?獄寺くん?」
ツナが振り返るとそこには獄寺の腕から飛び降りて二階に上がるリボーンと。ぼけっと立ったままの獄寺がいて。
「獄寺くん…?どうしたの?」
獄寺のことが心配になったツナが近付くが、それでも獄寺はぼんやりしているままで。
「ご…」
「10代目…」
再三話掛けようとしたところでようやく獄寺が口を開く。目線はリボーンが向かった二階を見つめたままだったが。
「リボーンさんって…凄いんですね…」
「え…まぁ確かにそうだと思うけど…何の話?ていうか獄寺くん顔赤いよ!?」
まさか外の寒さにやられて風邪でも引いてしまったのだろうか。そう思うツナの前で、獄寺はへたりこんでしまった。
「ご、獄寺くん!?」
立っていられないほど酷いのだろうか。ツナはパニックを起こしそうになる…が。
「世の中にあんな凄いのがあるなんて…知りませんでした」
―――は?
思わず聞き返してしまいそうになるツナだったが何とか堪える。そして獄寺をよく見てみた。
確かに獄寺の顔は赤くてその表情は熱があるようにぼんやりとしているが…どうにも具合が悪いとか、そんな風には見えない。
何というか…風邪とはまったく別な不治の病にかかってしまっているように見えた。特に年頃の乙女がかかりやすいという、あれに。
「獄寺くん…一体リボーンに何されたの…?」
「すごい…ことです」
ワオそりゃすげぇ。凄過ぎてこれ以上聞きたくねー
しかし潤んだ瞳で上目遣いで見られれば惚れた弱みのツナに引き剥がすことなんて出来るはずもなく。
ツナは想い人に散々惚気られるというとんでもないクリスマスを過ごすことになってしまった。
獄寺の手に見覚えのない指輪がはまっていたのには、気付かない振りをするのが精々だった。
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なんだこのクリスマス。
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