午前五時
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それからは特に何の仕事もなく緩やかに時間が過ぎていった。

オレはリボーンさんのズボンのポケットの中で静かに時を刻む。

ここはあたたかくて安心する。なんだか眠くなってくる。


ああ、でもリボーンさんとお話もしたいなあ。


と言ってもリボーンさんは今仕事中だし、仕事中は手紙が来ても電話が来ても知らせないようにと言われている。

リボーンさんの仕事は何なのだろう。オレはリボーンさんの携帯ではあるが、リボーンさんの全てを知っている訳ではない。悲しいことに。

そもそもリボーンさんは携帯を二台持っている。プライベート用のオレと仕事用の姉貴。

そっとポケットからリボーンさんを見上げれば、リボーンさんは姉貴と何やら話をしていた。


…つまらない。

オレは不貞寝することにした。