恋愛CHU☆
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「あっはははは!それはそれは大変だったね!」

「きゅー!笑い事じゃないんです社長ー!本当の本当にハヤトは生命の危機を感じたんですから!!」

「あっははは!ごめんごめん!うん、ハヤト大変だった!でも面白い歯医者さんもあったものだね…」

「はぅ…本当、見つけてきた雲雀さんの馬鹿ー!て感じなんです!!」

「え!?僕!?僕のせい!?」

「ハヤトは怖がりすぎだ」

「きゅー!そんなことはないんです!あそこに入ったらみんなみんな怖いに決まってるんですー!!」

「あっははははは。そんなに怖いんだ。じゃあオレも間違って入らないよう気をつけないと。…なんて名前なの?その歯医者さん」

「ヴァリアーって名前の歯医者ですよ!社長も気を付けて下さいね!!レーザーでビュー!なんですよ!!」

「うん。ヴァリアーね…。って、ん?…ヴァリアー…?」

「どうしたツナ」

「ヴァリアーって………え?ヴァリアー?もしかしてあの?」

「きゅ…?社長…?」

「えー…うっそー!あそこか!あはは!これはこれは世間って奴は狭いなー!!」

「何か知ってるのか?」

「その前に…ハヤト。その歯医者さんの先生に、すっごい怖い顔の人いなかった?大きな傷だらけの」

「きゅ!いました!!顔にたくさんの傷があって…目付きが怖くて…たくさんカスって言われました!!」

「ザンザスだ…!あははははは!あいつ変わってないなー!うわー、懐かしい…!!」

「何だ?知り合いか?」

「知り合いも何も、オレの親戚だよ!!」

「ええええええええー!?」

「そう驚かないでよー!あはは、本当…懐かし…!」

「はぅ…社長のご親戚なんですか…!どんなご関係なんですか!?」

「んー?ザンザスとはねー…オレの従兄弟の従兄弟の従兄弟の従兄弟の、それまた従兄弟の従兄弟の従兄弟のいと…」

「ようはそれただの従兄弟こだろ」

「ありゃ。ばれた」

「きゅ…きゅー!?はう!?え?すっごく遠い遠い親戚なんですか!?」

「うん、つまりね…綱吉とザンザスは従兄弟同士で…さっきの綱吉の説明は綱吉とザンザスの関係を行ったり来たりしてただけってこと」

「はぅ…きゅ?きゅー?」

「…分かってないね」

「まぁ、ツナとそのザンザスって奴は従兄弟ってことだ。それにしてもお前の親戚の病院だったのか…道理でなんか変なところだと…」

「何が道理なのかよく分からないけど、あいつら顔は怖いしやることなすこと常識外れだけど腕だけはいいから」

「………」

「…そんな目で見ない。ほら、オレからも言っておくから!今度サービスするようにーって」

「要らん。…お前の絡んでるサービスなんて怖くて利用出来るか」

「ひっどいなー…。あ、そういえばハヤト、この間は山奥まで撮影お疲れ様。帰り大変だったみたいじゃない?」

「あ、はいー…そうなんですよ。もうすっごい雨が降って…道が塞がっちゃってですねー!」

「うんうん、大変だったねー…。それで、その日はどこに泊まったのかな?」

「えっと、えっとー…なんかですね、受付の人がいなくて機械なんです!で、おっきなテレビがあって、カラオケも付いてて…あ!パジャマの代わりにセーラー服が置いてあっ…んんんんー!?」

「どうしたのリボーン。ハヤトの口を塞いだりして」

「なんでもない。…さて、そろそろオレたちは用があるからこれで失礼するぞ。じゃあな。ツナ。雲雀」


「…リボーンも嘘が下手いなー…」

「え?何?なんのこと?」

「…そして雲雀は人を疑うことを知らない。と」

「だから…何の話?」