あなたへ贈る偽りの日々
1ページ/全9ページ
- 序章 -
お前は病にかかったんだと、生まれた時からの知り合いの白い医者に言われた。
その病を殺すことはもう出来なくて、ようはもう手遅れというやつで。
末期だと申告されても、年を明けるまで生きられないだろうと言われても…特にオレの心に揺らぐものは来なかった。
…思えば昔から無茶ばかりしてきたものだ。こうなるのも、ある意味当然か。
ひとまずその場でオレが望んだものは、二つ。
それは―――…
次
戻