悪夢
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「オレもお前もマフィアだ。死ぬことに迷いはない。だが、味方を…お前を殺すことは………」


言葉の最後の方はほとんど声になってなかった。そんなリボーンの身体は震えていた。


「リボーンさん?」

「オレは、オレが…お前を殺すことになるなんて、オレは……」

「リボーンさん!!」


獄寺は慌ててリボーンと向き合う。リボーンは大きな目から大粒の涙をぽろぽろとこぼしていた。


「リボーンさん…」

「見るんじゃねぇ!!」


力なく、リボーンは獄寺を叩く。それを受けて獄寺はリボーンを抱きしめた。


「見えません。これであなたの表情は見えませんよ。リボーンさん」

「う…うぅ……」


獄寺の体温に触れたせいか、獄寺の匂いに包まれたせいかリボーンは堪えきれず嗚咽をこぼす。獄寺はただただリボーンを抱きしめていた。