あめのちはれ
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「ちゃおっス獄寺。どこに行くんだ?」

「ああリボーンさん。ええ、今から街に」


ある日の昼下がり。

リボーンは廊下で獄寺を見掛け、ご機嫌に話し掛けた。


「街か…オレも行っていいか?」

「え?ええ…構いませんけど…リボーンさんも何か買い物ですか?」

「いや」

「?では一体…」


獄寺の問い掛けにリボーンはよくぞ問い掛けてくれた!と言わんばかりに胸を張って答えた。


「獄寺とデートがしたいからに決まっているだろ!!」

「………えっと、オレの買い物時間が掛かるし、待たせるし、つまらないかと思いますので一人で行きますね。それでは」


獄寺はそう言うとそそくさと立ち去ってしまった。

リボーンはそんな獄寺を見送り、


「…ふ。そんなに照れることもないのにな…獄寺」


といつも通り超プラス思考な言葉を放った。