あめのちはれ
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「…あら。リボーン、隼人は?」
「ちゃおっスビアンキ。獄寺なら街に出掛けたぞ」
リボーンの言葉に、ビアンキは少し顔を曇らせる。
「あら。…困ったわね」
「どうかしたのか?」
「大したことじゃないわ。隼人ってば傘を忘れて行っちゃったのよ…天気予報ではこれから雨だって言っていたのに…」
リボーンは窓の外を見る。快晴だった。獄寺が傘を置いていったのも無理はない。
それはそうと、このままでは獄寺は雨に打たれてしまう。
風邪を引いてしまうかもしれない。
それはいけない。
うむ。とリボーンはひとり頷いた。
「ビアンキ」
「なに?リボーン」
リボーンは満面の笑顔で、
「オレが傘を届けに行くぞ」
と言い放った。
ビアンキから傘を受け取り、リボーンはいざ街へと出掛ける。
さて、獄寺は一体どこに行ったのだろうか。出来れば雨が降る前に合流したいものだ。
まぁ、問題ないだろう。リボーンは根拠のない自信に満ち溢れていた。
さぁ、獄寺を探しに行こう。
リボーンは歩きだした。
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