ある日のバレンタインデー
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「みんな!おはよう!!今日はバレンタインだねー!!」
と、朝の挨拶の時間になるとリボーンちゃんたちのクラスの担任…白蘭先生がいつものように無駄に能天気な声で挨拶をしてきた。
「はい。白蘭先生」
リボーンちゃんが挙手をして質問を投げる。
「なぁに?リボーンちゃん」
「バレンタインって、なんだ?」
「バレンタインって言うのは女の子が好きな人にチョコをあげる日でーす!!」
先生、ナイス。
風は内心でガッツポーズを握った。
リボーンちゃんからチョコレートをもらえる可能性がちょっとだけ出来た。
「というわけでこれは僕からのバレンタインプレゼント!!みんな受け取ってー!!」
と、白蘭先生がバッと空中に綺麗にラッピングされた袋を放り上げた。
中に入っているのは、手の平に収まる程度の小さな白い塊…
「…白蘭先生」
「なぁに?あ、お礼はいいよ?これは僕のみんなに対する愛の形だから!!」
「じゃなくて、どうしてバレンタインなのにマシュマロなんですか?」
「僕が好きだから!!」
駄目だこの白蘭先生。早く何とかしないと。
園児たちは心を一つにしてそう思った。
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