分岐点
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「本当にこれでよかったのか…?」

「オレとしては満足です。ありがとうございました、リボーンさん」


後ろから獄寺の声が聞こえる。


「そりゃ、お前は満足だろうが…ああ、くそ。柄にもないことをした。二度はないと思え」

「大丈夫です。最初から二度目なんて畏れ多いもの期待してませんから」


…むしろお前の今の発言の方が畏れ多い気がするぞ…


「…まったく、お前という奴は…」


呆れ顔で振り向いた先には、誰もいなかった。


「…獄寺?」


呟いてみるも、返って来る返答もない。

まるで、最初から何もなかったかのように。


「……………」


―――――リボーンさん。

ありがとうございました。