分岐点
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そしてそれから数日。

ツナはとうとう折れ、獄寺を右腕から外すことを宣言した。

空いた右腕の席は、オレが継ぐことになった。


…そしてその、ほぼ同時に…獄寺は亡くなったらしい。

最初から目覚める可能性は低かったという話だ。

どちらかというと…死へと向かっていた身体を、無理矢理生き長らえさせていた…というのが正しい。とシャマルはぼやいていた。


…それでも、生かせたかったとも。


それはツナも同じ気持ちだったのだろう。

だが、それでも獄寺は………いってしまった。

心残りであるツナを、オレに託して。