獄寺くんの日常
1ページ/全5ページ


「獄ちゃーん!!」

「あん?内藤…?」

「次の移動教室同じなんだよね!すっごい偶然!一緒に行こー!!」

「同じクラスなんだから当たり前だろうが!何馬鹿なこと言ってんだ!!」

「あ、なるほどー!流石、頭良い!獄ちゃんって勉強も出来るんだよね!ねぇどんな勉強方使ってんの?」

「うわ、何しやがる!引っ付くな!!」

「まぁまぁそんな冷たいこと言わずにさ〜☆同じマフィア同士、仲良くしよーよ!」

「ふざけんな!ボンゴレとトマゾじゃえらい違いだろうが!!っていうか離れろ!!」

「あーもう、獄ちゃんってばやっぱ可愛いー!ねー、オレと付き合おうよー!!」

「はぁっ!?何言って…」

「獄ちゃん、オレは本気だよ?」

「ちょ…っおいコラ!!」


ヒュンヒュンヒュンッ!!


「!?」

「……ありゃ。見つかっちった。じゃあ、続きはまた今度ね。獄ちゃんv」

「二度と来んな!!……ったく、何だってんだ一体…」


「………」

「ああ、あんたか。内藤ならあっちに…」

「………」

「ん?ああ、さっきの風車が少しかすっただけだ。気にすんな」

「………」

「平気だって。それよりも、あの馬鹿追いかけなくていいのか?」

「………」

「オレは大丈夫だって。ほら、行けよ」

「…………」

―――ふ。


「っ!?」


たったったった。


「……あいつ」


笑った顔は、結構可愛いんだな。


++++++++++

あんな子に好かれて、内藤も一体何が不満なんだか。