獄寺くんの日常
2ページ/全5ページ
「邪魔するぜー」
「隼人?どうした」
「眠みぃから寝に来た」
「なんだー?夜更かしでもしたのか?」
「まぁな。ダイナマイトの手入れに少し手間取っちまって…」
「かー、何でお前はそう色気のないことに労力使ってるかねー」
「はぁ?」
「健全な中学生男児ならな、もっと若いが故の過ち的なことに無駄な体力使って……」
「あ、長い話はパスな。オレ眠いから」
「あ?おい、まだ話は……」
「………」
「…隼人?もう寝たのか?」
「………」
「ったく、寝付き方から既にガキだな…」
「………」
「…寝顔だけは昔のままだな……」
「………」
「隼人―――」
ドゴォッ!!
「っ!?」
「とうとう本性を現しやがったわねっこの変態保健医!!」
「いって…と、キミは隼人の同級生の……」
「あんたに名乗る名前はない!死ね!!」
「っ!?ぎゃー!!」
* * *
「ん…」
「起きた?」
「……黒川?そっか、保健委員だったけ…」
「そういうこと。そろそろ二限始まるけど…どうする?」
「出る…って、そういえばシャマルは?」
「知らない」
「……?何で床が血で汚れてるんだ?」
「さぁ?」
「何か今、向こうのロッカーが揺れたような……」
「そんなことよりも獄寺」
「ん?」
「あんた、危機感無さすぎ」
「はぁ?」
「そんなんじゃ、いつか誰かに食べられちゃうわよ?」
「おい、何の話だ?」
「仕方ないわね…知っちゃったからには放ってはおけないし、学校内じゃ、あたしが守ってあげるわ」
「黒川?聞こえているか?」
「じゃ、教室戻るわよ」
「あ……?ああ…」
その後、保健室内から血塗れのシャマルが発見されるのはまた別の話。
クールな花ちゃん好きな方ごめんなさい。
++++++++++
おーい、黒川待てよー。
次
前
戻