獄寺くんの非・日常
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獄寺くんへ


えっと、お元気ですか。…って、入院しているのに、元気も何もないよね。

オレの方は、獄寺くんに分けてあげたいぐらい元気でいます。ていうかリボーンに扱かれています。

獄寺くんが怪我で入院したって聞いたときは本当に驚いて。心臓が止まるかと思いました。

獄寺くんがイタリアに行って、もう一ヶ月と半分が過ぎましたが怪我の具合はどうですか?

一時は意識不明の重態だと聞いて。峠は越えたとリボーンに聞くまで、オレは生きた心地がしなくて。

獄寺くんはいつも無茶ばかりで。少しは自分の身体を労わることも覚えないといけないよ?

オレやファミリーが大切なのも分かるし、それはきっとすごく良いことだとも思います。

けど、やっぱり自分の身体は大事に扱おうよ。獄寺くんが今度無茶したら、オレにも考えがあるんだからね?

―――なんて。それもこれも、獄寺くんが無事だから言える事なんだけどね。とにかく、無事で良かったです。

……早く帰って来て下さい。獄寺くんがいない間に、色んなお店が増えました。一緒に回りたいです。

それじゃあ…一日でも早く、獄寺くんが帰って来る事を祈っています。


沢田綱吉より



「………10代目」

「ツナな、本当にお前のこと、心配してたんだぞ」

「………っ」

「後で、電話してやれ」

「……………ああ。…ってあれ。もう一枚…?」



追伸:


獄寺くんは本当に毎回無茶ばかりして。オレは怒ってるんだからね?

その綺麗な身体に傷一つでも残して来てごらん?お仕置きだからね。

リボーンやディーノさんにいっぱい教えられて、オレ色々知ったんだから。

オレをいつまでも何も知らない一般人だと思わないこと!良いね!!



「………跳ね馬」

「ツナなぁ。本当にお前のことを心配していて…良いボスになるよ。あれは」

「明後日の方を見ながらはぐらかすんじゃねぇ!てめぇ10代目に何教えやがった!!」

「………言って良いのか?」

「―――――あ?」

「言って…良いのか?」

「……………」

「ま、死にはしないと思うから」


こいつ本当に何教えやがったんだ!?

オレは一抹の不安を覚えながら次の封筒を開いた。


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10代目超怖い。ガクガク。