獄寺くんの非・日常
5ページ/全5ージ


「―――って!お前怪我人相手なんだから、も少し優しくしろよ!!」

「……あのな。お前自分の状況ってのが分かってないだろ。一応お前、重症患者で帰国許可も出てねぇんだぞ?」

「………分かってるよ。それぐらい」

「本当かねぇ」

「分かってるって!……借りが出来ちまったな。今度、何か礼をするから」

「礼、ね…」

「――あ、その目!お前馬鹿にしてるだろ!!」

「してないしてない」

「本当か……?」

「本当だって」

「……………」

「疑ってるのか…?」

「だってお前…」

「…あーもー!」

「っ!?な、なんだよ」

「煽ったお前が、悪いんだからな……?」

「あ?何の話をしてるんだよ」

「――借りは、身体で払って貰おうかな……」

「…いたっ、馬鹿、傷が……」

「んー…平気。責任は取ってやるから」


ゴッ


「……………」

「……………ん?どうした?続きは良いのか?跳ね馬のディーノ?」

「えー…いや……あのな、これは……その――」

「リボーンさん!」

「よぉ獄寺。元気そうだな」

「は、はい!ご心配をお掛けしました!!」

「…ま、そこまで元気があれば良いだろう。オレが帰国許可をもぎ取ってきてやったぞ」

「リボーンさん…あ、ありがとうございます!!」

「……ま、あれ以上あそこにいたら、他の奴の身体がもたなかっただろうし」

「―――え?何か言いました?リボーンさん?」

「いや…でも、まだお前の身体は本調子じゃねぇし、暫くはオレが傍にいてやるよ」

「そ、そんな!リボーンさんにご迷惑を掛けるわけには…!」

「お前の意見は聞かん。今のお前は一人でいると危なすぎるからな。これは命令だ」

「………分かり…ました。じゃあ、頑張って早く治します!!」

「………」

「?リボーンさん?」

「別に無理して治さなくても良いがな……」

「え?何か言いました?」

「何でもない」

「………?」


「それで…リボーン。オレは一体何すれば……」

「ん?別に好きにしてて良いぞ?さっきの続きでもしてたらどうだ?責任は取るんだろう?」

「いや……止めときます」


++++++++++

そんなんだからお前はヘタレなんだよ。