ボンゴレの日常 伝言板編
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またあの掲示板の近くを通りかかった。

そういえばあの時は内容の全てから目を背けたかったので何もせずに後にしたが、よく考えたらあの内容を他のメンバーに見られるのは激しくまずい。

山本はいつも冗談を言っているから大丈夫な気もするが、中には本気に捉えるような奴もいるかもしれない。

それは嫌だ。てかこんなことで誤解を生みたくはない。

そう思ってあの馬鹿のメモを消そうと思ったら、既に他の誰かが山本のメモを二重線で引いていた。

一体誰が…と思い、掲示板を見ると、消された山本のメモのすぐ下に、新しいメッセージが書かれていた。



…馬鹿が夢を見るのは勝手だけど、それを現実に浮き出すのは頂けないから。消しといた。

全く、非現実的に程があるよね。彼は僕のフィアンセなのに。

とりあえず今この場で宣言しとくけど。彼に手を出したら咬み殺すからね。

この群れるのを嫌う僕が。どうしてこんなファミリーなんてものに入ってるのか。今まで分からなかったのかい?

全ては愛しい彼がいるからだよ。

そんなわけで隼人。今度デートしようか。他の男が寄る気も起きないぐらい、見せ付けてみせる?


雲雀



――オレの名前出すなよ!!

思わず突っ込んでしまったが、あんまりな内容に突っ込むピントがずれてしまった。

てか誰が婚約者だ。この場でもどの場でも宣言するなよ。

見せ付けるって誰にだよってか何する気だよってうかオレに寄って来るのは男だけかよ!!

そこに、何故かいきなり背後からおぞましいほどの視線を感じた気がして、振り向くがそこには誰もおらず。

気味が悪かったので、オレは足早にそこを退散することにした。


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一体何だ?今の視線。