並森中の日常
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「――問題、日本国の三大基本原則を言ってみろ」

「すみません獄寺せんせー。分かりませーん」

「てめーふざけやがって…国民主権、基本的人権の尊重、平和主義だ馬鹿。覚えてろ!」

「あーあー、そーなのなー」

「んじゃ、日本国の象徴とされているものは?」

「…何だろ。総理大臣とか?」

「天皇だ馬鹿野郎!お前それでも日本人か!!」

「お恥ずかしいことに…」

「…ったく。じゃ、次の問題。婚姻は両性の何にのみ基づいて成立するか」

「合意のみ」

「お…正解」

「っへへー」

「次、結婚を禁止しているのは何親等までか」

「三親等。…ちなみに、一親等が親で、二親等が兄弟、三親等が叔父さん叔母さんだよな」

「…ああ、そうだ。大正解だ」

「やー…獄寺に褒められると照れるなー…」

「褒めてねぇよ…次。親が未成年の子に対してもつ養育、監護その他の権利の事をなんと言うか」

「親権。子供を見守るのは親の義務だよな!」

「うあー!てめぇこの偏りは何だ!何で三大原則や天皇知らないでこっちはパーフェクト何だよ!この日の為に勉強でもしてきたのか!?」

「んー、勉強はしてきたけどこの日の為じゃないな…」

「は…?」

「知ってるか獄寺。ポルトガルじゃ、同姓でも結婚を挙げられるんだぞ」

「は…?何の話だ?」

「まだ分からないか獄寺。つまり―――」


ゲスッ


「いてっ」

「はい山本そこまでー…大丈夫獄寺くん?」

「10代目?はい、大丈夫ですけど…」

「うん、無事なら良いよ。…それにしても、ポルトガルかぁ……ちょっと良い情報ゲットしたかも」

「?10代目?どうしたんですか?」

「何でもないよ?獄寺くん」


++++++++++

何でもないから、今は気にしないでも大丈夫だよ?獄寺くん。