並森中の日常
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「WTO」

「ワールド・トレード・オーガニゼーション。世界貿易機関」

「IMF」

「イマジネーション・マネトリー・ファンド。国際通貨基金」

「…発展途上国の児童福祉の為、食料、薬品、施設などを提供しているのは?」

「UNICEF(ユニセフ)国連児童基金」

「教育、科学、文化の国際交流を通じて世界平和に貢献する事を目的としている機関は?」

「UNESCO(ユネスコ)国連教育科学文化機関」

「………国連の安全保障理事会は国際平和に大きな権限を持っているが、常任理事国の数は?」

「アメリカ、フランス、ロシア、中国にイギリスの五ヶ国。ついでに、非常任理事国は10ヶ国」

「国際連合の本部はどこにある?」

「ニューヨーク。……ちなみに、現在の総長はコフィー・アナン事務総長」

「―――オレが教えるところねーよ黒川。お前も教える側に回れ」

「あたし人に教えるの苦手なのよね。それより、獄寺が人に教えているところ見てたい」

「はぁ?そんなもん見てて楽しいのか?」

「楽しいわよ?あの獄寺が実は勉強教えるの得意だったなんて。少し新鮮で、面白い」

「オレは見せもんじゃねーぞ…」

「分かってるって」


「………なぁ、ツナ」

「なに、山本」

「いつの間に獄寺と黒川、あんなに仲良しになったんだ…?」

「オレの方が聞きたいよ…あの二人が会話してるところなんて始めて見た」

「んー?あの二人結構仲良いよ?」

「えっ!?京子ちゃんそれ本当!?」

「そーそ!席も近いし、なんつーのかなー…お互い一緒にいて負担にならないって言うの?結婚するならそんなタイプだよね!!」

「それマジかよロンシャン…」

こくこく。

「パンティーラまで…良し、オレ負けない――獄寺くん!」

「あ、ツナ抜け駆けは良くないぜ!獄寺!!」


「――獄寺くん!」

「はい?何でしょう10代目――って」

「うん、分からない所があったからさ、教えてもらおうと思って」

「いやそれは構わないのですが…何でそんな引っ付くんですか?」

「迷惑…かな?」

「いえ、そうでは…」

「獄寺ー、オレもオレも!!」

「山本…?だから何でそんな引っ付くんだ?」

「「気にしない気にしない」」

「―――――?」


「―――ふぅっ」

「あ、花。お帰り〜」

「うんただいま…獄寺と付き合う奴は苦労するわね。少し会話しただけで睨まれちゃったわ」

「それだけ仲良しさんに見えたんだよ、きっと」

「…だと良いけど。でも、あたし別に獄寺と付き合う気はないけどね」

「そうなの?」

「遠くから見てるほうが楽しそうだし、それに…」

「それに?」


「あんたを敵に回したくないからね、京子」


++++++++++

触らぬ京子に祟りなし。