生き帰った獄寺くん 起死回生編
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――目を。開ける。

飛び込んできたのは染み一つない、真っ白な天井。

そのあまりの眩しさに思わず目を瞑ってしまう。

…そして。またゆっくりと目を開けた。

身体状況を確認。まず目。両方見える。

耳。…音源が無い為確認不能。

鼻。消毒水の臭い。正常。

声音。声を出す気力が皆無。あとで。

右腕。軽い痺れ。動く。左腕。重い――見ると点滴が打たれていた。

背中。痛い。…オーケー。感覚正常。

…そして。足。


動かない。


……はぁ。

口から溜め息。良し、耳・声音共に正常。どうでもいい。

次。記憶確認。

オレの名。獄寺隼人。歳。あと数ヶ月で24歳。職業マフィア。

10代目の任によりある資料の奪還命を受ける。…が、脱出中に敵の増援に見つかる。

何とか全滅させることは出来たが…こちらもかなりの深手を負って。どうしようかって悩んでいたらリボーンさんが、来て…

――ああ、そうか。オレ。

生き延びたのか…

というより、死に損ねたって言った方がらしいかな…

……足。

く…っこの――…右は…何とか動くか?

でも左は駄目だな。感覚すらねぇ。

こんな身体で生き帰ってもなぁ…

オレなんか放って置いてくれれば良かったのに。

リボーンさんの、ばか…


++++++++++

もう、リボーンさんなんて知らない知らない。