生き帰った獄寺くん 起死回生編
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「原因は急性ショック…だな。驚いて傷が開いちまったみたいだ」
シャマルはそうオレを診断して。寝かしつけて。…様子を見てたみんなを睨みつけて。
「お前らな…隼人は今面会拒絶状態だって言っただろうが。医者がそう言うからには言われるだけの理由があるんだよ馬鹿」
「そんな、オレはただ獄寺くんが心配でちょっと様子を見に来ただけだよ!獄寺くんが驚くようなことは、何も…!」
10代目はオレを心配する前に自ら行った行動の事はきれいさっぱりお忘れになってしまったようです。
「…そうだ骸!あいつ獄寺くん襲おうとしてた!あれだ原因は!!」
いや、別にあれは驚くようなことではなかったですよ。あいつの目笑ってたし。
「――へぇ。あいつそんなことを・ね…手を出すだけじゃなくてそれで傷を開かせるだなんて…」
いやだから傷開かせた原因は骸よりもお前だって。天井から人が降って来るだなんてかなりのショッキング映像だったから!
「ぅう、獄寺、死ぬなー!」
一番驚いた出来事はお前だよ山本。ていうかお前生きてたのかよ。
「つーか死なねぇよ…」
――死にたい、けど。
「…え?」
「あ…」
思わず口を塞ぐ。しまった声に出してないつもりが。
「えっと…」
考えるも良い言い訳が思いつかずオレに出来た事と言えば曖昧な笑みを作ることだけ。
「…あはは」
「獄寺くん、今の…」
…誤魔化し失敗。
「―――だって、オレ…」
ぎゅっと。シーツの端を握る。
「もう、お役に。立てませんから」
動かない足。重い腕。
命だけあっても意味がない。ファミリーに、貴方に仕えられないのなら。何の意味も。
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何の意味も…ないんですよ。
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