獄寺くんの日常 冬編
5ページ/全5ページ


「――ん…あれ?」

「あ、おはよう獄寺くん」

「10代目…えっとオレ…」

「獄寺くん風邪引いてたんだって。シャマルが面倒見てくれたらしいよ」

「…全く記憶がありません」

「あはは。…なんか朝早くから登校してきてたらしいけど、どうしたの?」

「えっと…確か、そう。エアコンが壊れて…それで早く目が覚めた気が…」

「へぇ、こんな季節に大変だね…修理には出したの?」

「一応電話したのですが…向こうも忙しいらしく来週になると…」

「えっ!?じゃあ獄寺くん来週までエアコン使えないの!?」

「そういうことになります」

「それって大変な事じゃない!大丈夫なの!?」

「うーん、困りましたね」

「何でそんな他人事なの…そうだ、獄寺くんエアコン直るまでうちに泊まりなよ!!」

「えっ!?でも…」

「良いから!うちのことは心配しないで!」

「…しかし…」

「あーもう!じゃあ獄寺くん!!」

「は、はい?」

「オレが獄寺くんと…一緒にいたい、一緒に過ごしたいの!」

「…っ///」

「…だから、うちに泊まりに来て?」

「え、あ…」

「……」

「は、はい…」

「よしっ」

「10代目、その台詞は反則です…っ」

「何とでも言ってよ。オレは獄寺くんと過ごせればそれで良いんだから」

「ですからそんな台詞が…」

「あー、そーいうのはまぁあとで聞くから。獄寺くん」

「はい?」

「―――帰ろっか」


++++++++++

はいっ10代目。