保父獄の日常 園長が帰ってくるまで編
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「隼人」
「ん?なんだ雲雀」
「ご本読んで」
「ああ、良いぞ。…えーっと、」
「クフフ。隼人先生。僕にも構って下さいよ」
「…骸か。お前年長組みで担当違うだろ?そいつに面倒見てもらえ」
「それは酷いです隼人先生。僕は隼人先生と遊びたいんですよ?」
「んー…そう言ってくれるのは嬉しいんだが…今は雲雀とだな…」
「…隼人。ご本。早く」
「おや雲雀くん。クフフ、本なんて建前でただ単に隼人先生の膝の上が目的ですね?確かにあそこは居心地が良いですからねー」
「―――うるさい」
「去年僕も散々隼人先生の膝の上でお世話になりましたよー?そのまま寝た振りして抱きかかえて貰ったり…」
「黙れ!!!」
「うわ、こら雲雀、いきなり暴れるな!」
「クハハハハ、羨ましいですか雲雀くん?そうでしょうとも。あの温もりは一度知ったら止められませんものねー」
「…ああもう、こら二人とも喧嘩するなー!」
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喧嘩じゃなくて奪い合いですよ。ね。雲雀くん。
…負けない。から。
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