保父獄の日常 園長が帰ってくるまで編
2ページ/全6ページ


「隼人」

「ん?なんだ雲雀」

「ご本読んで」

「ああ、良いぞ。…えーっと、」

「クフフ。隼人先生。僕にも構って下さいよ」

「…骸か。お前年長組みで担当違うだろ?そいつに面倒見てもらえ」

「それは酷いです隼人先生。僕は隼人先生と遊びたいんですよ?」

「んー…そう言ってくれるのは嬉しいんだが…今は雲雀とだな…」

「…隼人。ご本。早く」

「おや雲雀くん。クフフ、本なんて建前でただ単に隼人先生の膝の上が目的ですね?確かにあそこは居心地が良いですからねー」

「―――うるさい」

「去年僕も散々隼人先生の膝の上でお世話になりましたよー?そのまま寝た振りして抱きかかえて貰ったり…」

「黙れ!!!」

「うわ、こら雲雀、いきなり暴れるな!」

「クハハハハ、羨ましいですか雲雀くん?そうでしょうとも。あの温もりは一度知ったら止められませんものねー」

「…ああもう、こら二人とも喧嘩するなー!」


++++++++++

喧嘩じゃなくて奪い合いですよ。ね。雲雀くん。

…負けない。から。