マフィア戦隊ボンゴレンジャー 序章
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「ねぇ獄寺くん。あそこの出店に寄ってみようか」

「なに言ってるんですか10代目!今はパトロール中ですよ!」

そう言いながら歩いているのはボンゴレレッドとボンゴレブルー。

ただいま二人は並盛の平和を守る為正義のパトロール中だ。

と言ってもそのつもりがあるのはボンゴレブルーこと獄寺隼人氏だけで、ボンゴレレッドはボンゴレブルーとのパトロールデートに現を抜かしていた。

「まぁまぁ。そう硬いこと言わないで獄寺くん。それに出店があるってことは子供もいるってことだよ?子供がいる所にこそ悪の手は伸びるんだから」

「な…なるほど!流石は10代目!!」

感銘を受けた風にボンゴレレッドの意見に感激するボンゴレブルー。いつでも彼の頭は春だった。


けれどそうして向かった先には、出店の屋台を壊しているヴァリアーの構成員のベルフェゴールとマーモンがいた。


「…10代目!いきなり並盛のピンチです!!」

「いや…ピンチっていうか…なんであの人たちはまた自分達の為にならない、けれど微妙に辺りの迷惑になる行為をするかな…」

ボンゴレレッドはボンゴレブルーとの甘い一時を楽しみたかったが為に出店に誘ったのに、いきなりぶち壊されてちょっときれてた。

…ていうか…一瞬ボンゴレブラックが屋台壊しているかと思った…いや、なんかそんなデジャブが。


辺りには屋台を壊され泣き叫ぶ子供達。このままこの出来事を子供達のトラウマにしてはいけない!!


「うあああーん、風船がー!!」

ていうか、一番泣いているのはボンゴレグリーンだった。

15歳にもなるのに幼い子供に混じってわんわん泣いている。


「こらランボ!正義のヒーローが泣くな!!」


ボンゴレブルーがボンゴレグリーンに渇を飛ばす。どうでも良いが彼は正義のヒーローとか叫んで恥ずかしくないのだろうか。

「…え?あ、獄寺氏ですか!獄寺氏ー!!」

ボンゴレグリーンはボンゴレブルーを見ると泣き止み走り出してくる。

ボンゴレグリーンはぎゅっとボンゴレブルーに抱き着き甘えてきた。

「獄寺氏、会いたかったです!!」

「ランボ。お前誰に断ってオレの獄寺くんに甘えてんだ

ボンゴレレッドはすぐさま獄寺からボンゴレグリーンを引き剥がし脅していた。

「う、うああああああんー!ツナが怖いー!!」

「こらランボ獄寺くんに逃げようとするな!!」

ボンゴレレッドとボンゴレグリーンがボンゴレブルーの隣を巡ってああだこうだ言ってる間にボンゴレブルーは、


「彼女可愛いーじゃん。オレたちの組織に入んない?待遇良くするよー?」

「馴れ馴れしくさわんじゃねぇ!つーか誰が彼女だゴラァ!!」


ベルフェゴールにナンパされていた。


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獄寺くんも歩けばナンパされる。