マフィア戦隊ボンゴレンジャー 第二章
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「………はぁ…」

ボンゴレブルーは溜め息を付きながらひとり。ボンゴレ基地内を歩いていた。


司令がボンゴレ基地から姿を消してから、早数日。

司令にはあの司令が消えた初日に一度会えたっきりでそれからはどれだけ探してもぱったりさっぱり。…影すらも見当たらなかった。

一体司令はどこにいるのだろう。自分を討てという言葉の意味は…一体。

考えても分からず、ボンゴレブルーは掃除道具一式を持ってボンゴレ基地内を歩いていた。

今日はボンゴレブルーがボンゴレ基地掃除当番なのだ。

ボンゴレブルーは司令の部屋を掃除しに司令室へと訪れた。

「…失礼します」

そう言って室内に入って…けれど苦笑してしまう。


もう、この部屋の中には司令はいないのだ。


「………」

それをそうだと認識すると…途端に込み上げてくる寂しさ。

いけないと頭を振って、ボンゴレブルーは掃除に集中しようと掃除道具に手を掛ける―――と。

ふとボンゴレブルーの視界に入ったデスクの上。

そこには…


「………む?」

その同時刻。とある場所にて司令はある違和感を感じていた。

何かが足りない気がする。何かを、自分は忘れている気がする。

司令はポケットの中に手を突っ込み肩をはたき帽子まで調べてみて…ようやくその正体を知った。

「…やべー」

司令は広々とした室内の中から、大きな窓の外を見て。

「レオン、ボンゴレ基地に置き忘れてきちまった」


そのリボーンの視線のずっとずっと先では。


「………レオン…だよな?なんか干乾びてるけど…」

「………」

そこではまさにそのレオンがボンゴレブルーに発見・保護されている所だった。


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レオンゲットだぜ!!