マフィア戦隊ボンゴレンジャー 第二章
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「オレは…この星の人間じゃないんだ」
「…っ!?」
思わず息を呑むボンゴレブルー。
しかしその様子に「この人何電波なこと言ってんだ?」な感じはなく、むしろ信じているようだった。
だって、なんかその方が説明がつく。
むしろ彼は宇宙人だった。それぐらいの説明がないと彼の超人振りに納得出来ない節もあったぐらいだ。
「オレはこの星から見れば異分子で、相容れられないものだ。受け入れられもしない。だから敵なんだ」
「そんな…こと、」
何とか言葉を紡ごうとするボンゴレブルー。けれどそれよりも前に別の声が室内に広がる。
「そういうことです。ですので貴方にはお帰り願いたく」
「!?」
突然現れた声。
その方を向いていれば…そこにはバジルが立っていて。
「もう、酷いではありませんかリボーンさん」
「何の話だ?」
「何の変わりもないと。そう言っていたのに嘘とは酷いですねと言っています」
「別にオレは嘘なんかついてねーぞ」
「リボーンさん…?」
「変わったことなど何もない。ただ単に、今日はたまたま知人がやってきた。…それだけだ」
司令官はそう言い放つと沈黙して。バジルは納得したのかしてないのかつられて押し黙って。
「ふむ…まぁそういうことにしておきましょう。それで、その知人との語らいは終わりましたか?」
「まぁ、そうだな」
「リボーンさん!」
このままだと帰らされることになりそうで。ボンゴレブルーは慌てて抗議する。
「オレはまだ納得していません!」
「これ以上話しても時間の無駄だ」
「そんなこと…そうだ、ヴァリアー!」
「ん?」
「ヴァリアーを倒せたのは貴方がいたからじゃないですか…!今後もあんな連中が現れないとも限らないし、まだオレたちには貴方が必要なんです!」
必死のボンゴレブルーの言葉に、けれど司令官は冷たく言い放つ。
「ああ、あれはオレが招いたようなものだ。だからオレ自身の手で始末した。…それだけだ」
「え…?」
「あんな連中がまた現れるとしたら、それはオレを追ってだろうな。だからやはり…オレは消えた方が良い」
「何を…」
訳が分からないような言いようのボンゴレブルーの口調に、司令官は溜め息を付いて…
「…教えたら…お前は一度。ここから出るか?」
「え…?」
「お前が納得をしようがしまいが、一度オレの話を聞いてここを出るというのなら…内情を話そう」
「それは…」
「同意が出来ないというのなら、話はしない。そのままお前は無理矢理にでも追い出す」
「…っ、」
選択肢のない道に、ボンゴレブルーは同意の意を返すしかなかった。
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今明かされるリボーンさんの秘密。
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