マフィア戦隊ボンゴレンジャー 最終章
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「出迎えとはご苦労だな」

「…え、」

懐かしい、声が聞こえてきた。

「久しいな、獄寺」

その声は、自分の名を呼んでくれた。

たったそれだけのことが、嬉しかった。

濛々と立ち上がる煙の中、現れたその人は…

「リボーンさん…!」

その姿を確認すると、獄寺は思わず飛び込んでいた。

そんな獄寺を受け止めてくれたのは…我らがリボーン。

「熱烈な歓迎だな」

「リボーンさん…!リボーンさんリボーンさん…!!」

苦笑しながらも獄寺を抱き締め返してくれるリボーン。

その確かな感触に、暫し酔いしれる獄寺。

「…あー、はいはいそこまでー」

…そこに、割って入る綱吉。

「…10代目何するんですか。酷いです。あんまりです。…そんなことする人嫌いです」


ガーン!!


沢田綱吉はショックを受けた!

ちょっと立ち直れそうにない!!

「ちょ…雲雀聞いてよ!獄寺くんが酷いんだけど!あんまりなんだけど!!」

「うるさいよ綱吉。あと僕のこと呼び捨てにしないでくれる?咬み殺すよ?」

「ってこっちもひでぇ!!」


「…それはともかくリボーンさん、どうなさったんですか?国に帰って…その、王位を継いだのでは…」

「ああ、そのことか。確かにオレは王位を継ぐが…少し先送りにしてきたぞ」

「え?」


―――リボーンの話によると、一度国へと戻ったリボーンはまずザンザスをどついたらしい。


手加減無し攻撃な」

「流石ですリボーンさん!」

「キミって本当盲目だよね」

それで、ザンザスを病院送りにしたリボーンは床に伏せっている9代目の所まで赴いた。

そして―――


「仮病使ってんじゃねぇ」

「げふがぁあ!?」


「どついたんですか!?お父様を!?」

「ていうか…仮病?」

「ああ。オレを王位に継がせる為の猿芝居だ。付き合ってらんねーから「てめーが本当にぶっ倒れて死んだら王位継いでやる」っつって来た」

「え…それじゃあ」

期待を込めたような獄寺の声に、リボーンは笑って。

「ああ。今しばらくはここにいられるぞ。…ボンゴレンジャー、ここに再結成だ」

「嬉しいです、リボーンさん!!」

獄寺はその言葉の想いを行動に移すように、今一度リボーンに飛び付いた。


++++++++++

リボーンさん大好き獄寺くん。