不思議の国の獄寺くん
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「隼人」
「げ…っ、姉貴…!?」
「クッキーを焼いたの。一緒に食べましょう」
「即断で即決で即効で断る!つーか逃げる!!」
「あら…仕方のない子ね…」
「ふぅ…ここまで逃げれば…大丈夫か…?」
「あああもう!時間がないったら時間がない!!」
「あれ?この声は10代目?」
「急がないとまたどやされる…!あーなんでこんなに時間狂ってるのー!?」
「10代目ー!どうしたんですか?待って下さい!!」
「あぁ…疲れのせいか幻聴が聞こえるよ…。でもどうせ夢幻なんでしょ?分かってるよ…」
「10代目ー!待って下さいってばー!」
「ははは。でもこれってあれだよね。俗に言う砂浜で追いかけっこって奴だよね。嬉しいなー、一回やってみたかったんだよね」
「10代目!お気を確かに!!」
「うふふふふふふふふ、捕まえてご覧なさーい」
「10代目ー!!!」
「あ、でも駄目だ!これ追いかける方攻めじゃん!?駄目だって!オレは獄寺くんを攻めたい!!!」
「10代目!なんていうかもう、せめてそういう発言は心の中だけに留めて下さい!!」
「夢の産物にまで突っ込まれちゃったよ!なんてことだ!オレたちには夢見る自由もないのか!」
「複数形すか!?」
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獄寺くんは最初の二行目で気を失いました。
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