不思議の国のハヤト☆
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「はぅー、10代目待って下さいー!!」
「あー、時間がない時間がない!!」
「10代目ー!!待って下さいってばー!!」
「急がないと遅刻しちゃうー!」
「10代目…待って…って…ぅぅう…」
「なんでこの時計こんなに遅れてるかなーもー!!」
「う、ひっく、ううう…」
「…ん?」
「うああああああああん!じゅーだいめー!!じゅーだいめぇぇええええ!!!」
「ってえええええええ!?ハヤト!?泣くの!?そこ泣く所なの!?」
「えぐ、ううう…10代目が酷いんですー!ハヤトを置いて行っちゃうんですー!うあーんばかばかばかばかー!!」
「最低だな」
「ひっく…リボーンさんー!ハヤトは…ハヤトは10代目に嫌われてしまいましたー!うあーん!!」
「嫌ってないから!そういう役だから!ていうかなんでリボーンがここにいるんだよ!!」
「ハヤトが泣いたら来るに決まってるだろうが」
「決まってるの!?」
「つーか急いでるんだろ?とっとと行ったらどうだ?」
「…え?」
「遅刻しそうなんだろ?泣き叫ぶハヤトを置いて走り去ろうとするぐらいの大事なんだろ?早く行ったらどうだ?」
「いやあの…」
「うっく…えぐ…10代目…お急ぎの所お邪魔してすいませんでした…どうぞ行って下さいです…」
「え…その、」
「どうした?まさか女を泣かせながら追いかけさせたい性癖でも持ってるのか?」
「ねぇよそんなの!!」
(ビク!!!)
「あ…ごめんハヤト驚かせちゃって…大声出してごめんね」
(ぷるぷるぷる)
(怯えてる…めっさ怯えている…!!)
「最低だな」
「リボーンさんー…」
「………話なりたたねぇ…」
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ハヤトワンダーランド☆
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