ボンゴレ研究員パラレル
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「…どうしても…飲まないと…いけませんか?」

思わず涙ぐみながらリボーンさんを見上げる。

「………」

しかしリボーンさんは無言だ。

駄目か…と思い、諦めて薬品に手を伸ばして………その手が空を掴んだ。

リボーンさんが薬品を引き込めたから。

「え…?」

「…冗談だ。引っ掛かったか?」

からかわれた…?

「…リボーンさん!そういう冗談は止めてくださいよもう!」

思わず声を上げてしまうオレに対し、リボーンさんはあくまでいつも通りだ。

「本気に取るお前が悪い


言い切った…!


「それとも、お前はオレが本当に人体実験をするような奴に見えたのか?」


見えました…


「……………はぁ」

うう、すいませんリボーンさん…

リボーンさんはやれやれと溜め息を吐くと、手持ち無沙汰に持っていた薬品を―――一気に呷った。


「ってそれ飲むんですか!?」

「?そりゃ作ったからには実際飲んで効能を試さないとだろう」

軽くあっさりと言い放つが…何が起るかも分からないのにそんなことして大丈夫なんだろうか…

「………取り分け何もなし。失敗、と」


ああ…基本失敗なんだ。


「そういえば今回の実験はリボーンさん直々がなさってましたけど…何の実験だったんですか?」

「これか?これは上の頭の沸いた馬鹿が突きつけてきた無茶な要求だ」

仮にも雇い主をとんでもない呼び名で言うものだ。

「まぁ、若返りの薬を作れとか。そんな感じだ」

「んな無茶な…」

「ああ無茶だな。手っ取り早く若返りたかったら輪廻を信じて即行で死んで生まれ変わった方が早いだろうにな」


そっちも無茶です。


「ただそう言ってここ首になって適当に田舎でのんびりと暮らすには…まだ少し資金が足りないからな。一応試せるだけ作っておいた」

「そうだったんですか」


ていうかこの人資金が溜まったらそう言うつもりなんだ。


++++++++++

やっぱりリボーンさんはこうでなくっちゃ。