ボンゴレ研究員パラレル
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「はぁ、つまりあなたがリボーンさんというんですか?」

「そうだ」

「ははは。夢のあるお話ですね!」


「だから聞けよ…!」


「は、すいません…!」

「ふぅ…」

「お父さんに少しでも近づきたいんですよね!リボーンさんを目指しているって意味ですよね!!」


「全く持って違うわ」


「ははは」

オレは胸元の赤ん坊…自称「リボーンさん」に笑いかける。

最初こそひとりで歩けると言っていたこの子だったが…足幅が違いすぎて移動するだけにも時間がかかり、こうして今はオレの胸元に納まっているというわけだ。


「幸せー…」

「お前…そんなに子供好きな奴だったっけか?」

「おれ自身もびっくりしてますー」


子供って煩くて生意気なものだと思っていたのに!

なのに実はこんなに可愛いものだったなんて!


「それにしてもリボーンさん…あなたのお父さんは一体どこに行っちゃったんでしょうねー」

「お前…まだ言うか」

「もー、嘘吐きさんは針千本なんですよ?」

「嘘じゃねぇし」

「仮に本当に本物のリボーンさんだったとして…なんでそんなお姿に?」

「知るか」

「と言いますか、こういうこと言うの子供相手に大人気ないですけど…ありえませんよ。あのおっきなリボーンさんの質量はどこに行ってしまったんですか?下手するとブラックホール起るんですけど」


「クソ、正論だ…!」


忌々しげに舌打ちをする赤ん坊…こういうところリボーンさんにそっくりだな…

「―――あ。10代目!」

廊下の影に10代目の姿を見つけて呼び止める。…リボーンさんを見つけてるかもしれない。

「あ、獄寺くんー…リボーンは見つかった?………って、」

10代目がオレの抱き締めている赤ん坊を見て固まる。

「ご、獄寺くん!?それ誰の子!?獄寺くんの子!?」


「リボーンさんの子です!!」

「違ぇよ」


++++++++++

苦労するリボーンさん。