ボンゴレ研究員パラレル
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目の前で小さな小さな赤ん坊がとてとてと歩いている。

…可愛い。

身長に合ってない白衣がずるずるずるずると床に引き摺られている。

…可愛い。

い、いや騙されてはいけない。この子はあの…強くて頭良くてでも面倒臭がりでずぼらでいつも寝てばかりのリボーンさんなんだ」


「声。声出てる獄寺」


「は!?」

オレが慌てて口を紡ぐのと。


むぎゅり。


オレがリボーンさんの白衣を踏んづけてしまったのは…ほぼ同時だった。リボーンさんはぱきゅーと転んでしまう。

「す…すいませんリボーンさん…!その、やっぱりオレが抱きかかえて移動します!!」

「………」

うう、視線が痛い…

「はぁ…そうだな。オレも変な意地を張らずそうした方が良さそうだ」

「…え!?」

呆気に取られる間に、リボーンさんは自分から…オレの方へと飛び込んできてくれて。

「じゃあ元の体に戻るまで世話になるぞ獄寺。この身体だと何かと不便なことが多そうだから、今まで以上に傍にいてくれ」

「は…はい!不肖獄寺隼人、誠心誠意を持って任務に務めさせて頂きます!!」

「任務ってお前…マフィアかよ。まぁいい、なんにしろ頼むぞ」

「はい!!」


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すってんころりんドジっ子リボーンさん。