ボンゴレ研究員パラレル 第二部
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「さて、と…まずは……」

「あれ?なんでこんな所にガキんちょが?」

「…迷子?」

「犬に千種か…まぁいい。これ骸に渡しておいてくれ」

「ボンゴレの資料…?子供に遣いをさせるなんて、人員不足…?」

「…うっせーな。こっちにも事情があるんだよ。じゃあそれ、ちゃんと骸に渡しておけよな!」


「僕がどうか致しましたか?」

「…わ。この仔、可愛い…」


「じゃあな」


「少しは相手して下さいよ」

「お前らに付きあってられるか。こう見えて、オレは忙しいんだ」

「クフフ…まぁまぁ、そう言わず。少しぐらい良いじゃないですか隼人くん」

「え?隼人くんって…あの獄寺隼人ですか?ボンゴレにいる」

「そうです。…そうでしょう?隼人くん」

「………まぁ」

「その獄寺隼人が、どうしてこんな姿形になってるんですか?しかも背中にうさぎのリュックサックを背負って


「資料が全部入るのがこれしかなかったんだよ」


「だからってそんな無防備に歩いていると…攫われるよ?」

「はは、馬鹿いうなよ。こんな所で子供攫ってどうするんだよ」


「…人体実験」


「は!?」

「フフフ…」

「く…クローム…?」

「フフフフフフフフ…」

「冗談…だよな?な…?」

「フフ、フフフフフフフフフフフフフフフ…」

「……………!!」

「なんて。もちろん冗談」

「………」

「引っ掛かった…?」

「ひ…」

「ん?」

「ひっかっか…った…」

(………可愛い)

(本当にお持ち帰りしたい…)


「ううう、じゃあオレ次行くから…うー…怖かったー…」


++++++++++

獄寺くんの受難の始まり。