ボンゴレ研究員パラレル 第二部
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「うー…獄寺くん、一体どこに行っちゃったのか…!」
「落ち着け、ツナ」
「リボーン…これがどうして落ち着いていられるのさ!!」
「そうだよ」
「雲雀さんも言ってやって下さいよ!!」
「あんな動く小さな可愛い塊がどこを転がり回ってるかも分からないんだよ!?早く見つけないと!!」
「って雲雀さん獄寺くんを人扱いしてねー!!」
「そんな、獄寺だって子供じゃないんだ。腹が減ったら帰ってくるだろ」
「獄寺くんは今子供だし、しかもお腹が空いたら戻るってそれこそ子供だよね!?」
「良いから落ち着けって」
「お前は落ち着きすぎだ!!」
「…!?待つんだ綱吉。彼の持ってる資料を良く見てみるんだ!逆さまになってる!」
「え…?………は、本当だ…!しかも良く見てみれば履いてる靴も革靴とスリッパだ…!」
「大丈夫だ綱吉、実は彼も取り乱しているよ!!」
「取り乱し方がベタだ!ていうか大丈夫でもねーーー!!」
「ひっく…リボーンさんーーー!!!」
「ん?」
「うあああああああん!リボーンさんー!!」
「あ…獄寺くん…帰ってきた」
「…ていうか彼の後頭部に思いっきり飛び込んだからか首がとんでもないことになってるけどね」
「少し有り得ない方向に曲がっていますね」
「なんだ…どうした獄寺。てか今までいったいどこに行ってた」
「うっく…ううう、黒曜とミルフィオーレとヴァリアーです…ひっく…」
「そうか…で、なんで泣いてんだ」
「脅されたり攫われそうになったり食べられそうになったり虐待されそうになったり殺されかけたりして転ばされました」
「お前何言ってんだ?」
「あう…ごめんなさいリボーンさん」
「あ?」
「この小さな身体…かなり不便です。なのにオレはそんなリボーンさんを見て心が和んで…!っく、すいませんでしたー!!」
「いや、別に良いけどよ。ともあれ…これに懲りたらひとりでどっか行くなよな。オレはともかく周りが心配する」
「…自分も心配していたくせに」
「ていうか、首が有り得ない方向に曲がってまま言っても格好付かないけどね」
「…靴も片足スリッパのままだしね」
「ひっく…ぐす…リボーンさんー!」
++++++++++
獄寺くんはトラウマを抱えて帰ってきました。
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