「金の斧と銀の斧」パラレル
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ばっしゃーん。


「?…リボーンさん、今何かが落ちたような音がしませんでしたか?ってあれ?リボーンさんどちらに?」


パァァァァアアアア…


「ん?」

「こらー。泉にゴミ捨てちゃダメでしょー」

「え…?10代目!?」

「10代目?オレはこの泉の精……ってキミ可愛いねーひとり?

「いやあの…リボーンさんという方と一緒だったんですけど…」

「リボーン?それってこのゴミ?」


「いくら黒いからってリボーンさん捕まえてゴミって酷いですね10代目!!!」


「まぁまぁまぁ…ところでキミが落としたのってこのいつもの冷たいリボーン?それともこっちの獄寺くんにも優しいリボーン?

「え………っ!?」

「獄寺くんが落としたのはこの獄寺くんを正直鬱陶しく思っていそうなリボーン?それともこっちの女子供並みに獄寺くんにも優しいリボーン?


「むしろ10代目今ショッキングなこと言いませんでした!?」


ごめん口が滑った。それで―――どっち?」

「え…どっちって……どっちって………え!?」

「おー、悩んでる悩んでる」

―――ぐす。それでもオレを鬱陶しがってるリボーンさんです…


「獄寺くん泣かないで!?」


「リボーンさんごめんなさい…オレ、鬱陶しかったんですね……でもオレの都合でいつものあなたを湖の底に沈めるわけには行きません……ぐすぐす」

「ごめん獄寺くんごめん!!なんか知らないけどごめん!!謝るからこっちの優しいリボーンあげるから泣き止んで!?

「え…?」

「じゃあね獄寺くん!浸水自殺とかしちゃ駄目だからね!!!

「10代目ー!?」


「………我ながら変な夢でした…」

「夢は願望を写すとか聞いたことあるけど…獄寺くん死ぬの?

「死にませんよ何言ってるんですか!!」

「いや、ごめん…それで、どうなったの?」

「"今まで悪かったな"って、頭を撫でて頂きました」

(…それは"優しい"のか…?)

「………どうしましょう!?これは夢でしょうか!?ちょっと手首切って確かめて良いですか!?痛かったら夢なんですよねっ!!


「獄寺くんまずそのナイフ仕舞ってー!!」


++++++++++

獄寺くんは混乱している!!