獄寺くんの日常 春編
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「ようやく温かくなってきたね」

「はい。ようやくです」

「あはは。獄寺くんは、冬は苦手?」

「冬といいますか…寒いのが苦手なんです」

「…オレは結構好きなんだけどな」

「そうなんですか?」

「そ。だって…」

「うわ、ちょ、10代目!!」

「寒いとさ、こうやって抱きつく言い訳にもなるじゃない?」

「10代目は年中抱きついてくるじゃないですか」

「夏は少し暑いけどね」

「…あれは暑いですね。少し遠慮して欲しいぐらいです」

「だから。抱きついてもそんな抵抗の無い寒い冬がオレ、結構好きなんだよね」

「なるほど…ところで10代目」

「ん?」

「予鈴が鳴りました」

「え、マジっ!?やばいじゃん!早く行かないと!!」

「わ…10代目!なんで抱きついたまま走るんですか!離れた方が絶対早いですって!!」


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いつまでもくっついていたいのさっ獄寺くんと!