獄寺くんの日常 春編
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「…あ。獄寺くん!どこ行ってたの今まで」
「10代目。い、いえ別に…」
「…?あれ獄寺くん。なんで服乱れてるの?」
「形振り構ってられませんでしたから…」
「え?」
「危ない所でした…」
「…?ま、まぁいいや。獄寺くん次は移動教室――」
「――うわっ」
「…っ すごい突風だったね今の…って」
「ん…っと、わ、すごい桜の花びらの量ですね…ここまで飛んでくるなんて…」
「――」
「?…10代目?」
ぱしゃ。
「「っ!?」」
「生写真ゲットー」
「山本。なんだいきなり」
「いやー、獄寺がすげぇ綺麗でさー。思わず撮っちまった」
「はぁ…?」
「…山本」
「ん?どうしたツナ」
「10代目、こんなヤツ放っといて…」
「オレにもその写真送って!!」
「10代目!?」
「おー、いいぞいいぞツナ。良い感じに撮れてんだよこれー」
「ちょ…おいっ」
「うわー、獄寺くんホントに綺麗だねー」
「……」
「ツナー、お前の携帯も見せろよ。どうせ獄寺の写真が入ってんだろ?」
「あ、ばればれ?」
「えと…オレ、先に行きますから…!」
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なんだろう。何故だろう。二人から不穏な空気を感じる…
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