『何か』を失ったリボor獄
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『目』を失った『リボーン』


光などがなくなっても、彼にとって生活に不備は生じないらしい。

彼は目が見えてないのが嘘のように、当たり前に生活している。

例えば廊下で誰かと擦れ違っても普通に挨拶してくるし、人とぶつかりそうになってもひらりと避ける。

まるで目が見えているかのように。


「リボーンさん、本当に何も見えないんですか?」

「見事に何も見えないな」

「その割には勘が鋭いようですが」

「あれぐらい、気配が読めれば誰にでもできる。お前にだってできるさ」

「無理ですよ」

「そうか?つか、日常生活よりもお前の顔が見れないことが辛いんだが」

「気配を読んでどうにかしてください」

「無理言うなよ」


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本当、目が見えないなんて嘘みたい。