『何か』を失ったリボor獄
7ページ/全10ページ
『記憶』を失った『リボーン』
例えば。オレが望むなら。
リボーンさんを血みどろの世界から逃がす事ができるのだろうか。
例えば、オレが願うなら。
リボーンさんを呪われた道から開放する事ができるのだろうか。
自問して、すぐに無理だという結論にたどり着く。
リボーンさんはこの世界ではあまりにも顔が知れ渡っているし、呪いだって別に解けてるわけでもない。
だけれど、この目の前の一見何の変哲もない少年に、事実そのままを突きつけるのも気が引ける。
どうしたものか。どうしたらいい?と思い悩む。アドバイスを聞きたい本人を前に、オレの口は閉ざされたまま。
「?どうした?オレの事を知っているなら、さっさと教えてくれ」
何も知らない覚えてない最強ヒットマンに、オレはなんて答えれば良い?
++++++++++
助けてくれよ神様。
次
前
戻