無害な吸血鬼後日談
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「帰ってきました」
「お帰り」
「はい!ただいまですリボーンさん!!あ、荷物持っていただいてありがとうございます!!」
「ああ」
「明日からまたお仕事ですよね!今のうちに身体を休ませてください!!」
「いや、9代目に暫く休めと休暇をもらった」
「あ、そうなんですか」
「ああ。と言うかだ。獄寺」
「はい?」
「9代目にお前のことを聞かれて話したんだが」
「はい」
「もっと一緒にいてやれと怒られた」
「はい!?」
「金と休みをやるから二人で話し合って理解を深めろ、だと」
「り、理解を深める…!?」
「そうだ」
「お、お気持ちは嬉しいですが、き、急に言われても、な、何を話せばいいのか分かりません…!!」(超話し合いたいけど!!超理解深めたいけど!!)
「ああ、オレもだ」
「え…」
「そう9代目に言ったら、『なら一緒に旅行にでも行って来い』だと」
「旅行…?」
「ああ。どうする?お前が行きたいなら行くが」
「………オレは…」
「ああ」
「オレは、リボーンさんと一緒なら、何でもいいです」
「そうか」
「はい。城にいるなら、ずっとリボーンさんと寄り添いあっていたいです。旅行に行くなら…ずっとリボーンさんと手を繋いでいたいです」
「分かった。じゃあ一週間後に旅行に行くか。それまでは一緒に城にいよう」
「はいっ」
「急に抱きついたりして、どうした」
「こうしたいんです!!」
「そうか」
「はい!!…リボーンさん」
「ん?」
「オレ、幸せです!!」
++++++++++
こうして、のちに世界行脚をすることになる吸血鬼でした。
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